「サイバーリベリオン」

■STORY


■作・演出:伊藤えん魔


それは存在しない世界だった。
かつては最先端と思われた古の仮想現実。
そこには存在を否定され続けた。
どう見ても『人間』達がいた。


あるシミュレーションゲームが開発された。
それは限りなく現実世界を模倣し、
そこには無数の「仮想の人間:
バーチャル・キャラクター=VC」が生きていた。
開発技術者達は、そこでおこる政治、戦争、流行、
あらゆる問題をフィードバックさせ、
現実社会の問題解決に利用しようと考えたのである。
がある時、その世界をコントロールする
強大な意思を持つプログラムが現れる。
プログラムの名は『ヴィショップ』。
仮想世界において、自身で進化を遂げた
セキュリティソフト『ファイヤー・ウォール』である。
強力な制御機能を駆使し、仮想世界はおろか
現実世界のネット網すらコントロールし始めた。

ヴィショップの暴走を食い止めるため、
開発技術者達はシステムを停止、
初期化するための人間を選別して仮想世界へ送りこむ。
彼らはシステムエンジニアやA級の兵士であった。
彼らの意識はデータ化され、
クリーナーとして
ハードディスクにインストールされるのである。
しかし、誰もヴィショップを抹殺する事はできなかった。





人類が最後に送りこんだのが、
ライトイヤーと名乗る兵士だった。
並はずれた精神力を持つ兵士は
荒廃するシミュレーションゲームに侵入する。
そこは絶対の統制と享楽がうずまく退廃的世界。
ヴィショップを追う中で、
ライトイヤーは誰からも支配されない
気ままな大道芸一味と出会う。
そこには、あらゆる機能をコピーして進化した
奇怪な生命体 ジェイソンが見せ物としてなっていた。
ライトイヤーは彼らに匿われ、徐々に情報を得る。


「他に数人のクリーナーがまだ生きている」
「時空に潜む凄腕のエージェントがいる」
「支配者は『リベリオン』なる存在を恐れている」
ヴィショップが放つ無数の追手を振り切りながら、
ライトイヤーは『リベリオン』の秘密に近づく

間もなく朽ち果てるいにしえの仮想現実世界で
不毛なるも激しく、
美しくもあまりに切ないサバイバルが始まる・・・。