■STORY

■作・演出:伊藤えん魔


彼らは戦い続けていた。
自分達のいる世界を守るために、何者かも分からぬ敵と。

敵は異様な風貌でモンスターに見える。
言葉も通じず、人間でもない彼らは何なのか? 
そして何のために攻撃してくるのか?
収容所と呼ばれるその空間の中で
彼らは寡黙に戦い続けていた。

ニコは地下の部屋で一人閉じこもっていた。
地上では仲間達が日々戦っているのに、
自分はその部屋から出ることができない。
せめてできる事として
「かつての仲間の記録」を天井や洞窟に刻みつけていた。
戦闘がない静かな日は、大好きな童話を読みふける。
ニコは悲しい物語が好きで
特に「フランダースの犬」が大のお気に入りだった。

そんな時、記憶のない戦士ガイストが現れる。
身元不明のガイストは戦闘中にあやまって地下へ落ちる。
そこでニコと出会い、二人は友人になる。

ニコがその世界で出会った仲間達は
冷徹な軍人、正確な分析官、陽気なガンマン、悲観主義の囚人、
好奇心旺盛なお嬢様、純真な娘、穏やかな淑女、血の気の多い女剣士・・・
性格や特徴があまりに違う者達ばかり。

当然、意見は合わず、
同じチームにも関わらず、作戦の方向性は分かれる。
各自の価値観、喜怒哀楽の感情が違いすぎるのだ。
ニコは、それをいつも不思議に思っていた。

「太陽と月がかくされる」、
蝕が起こると 得体の知れない敵のモンスター達が来襲。
しかし、彼らは戦士達と接するうちにコンタクト方法を学習し、
徐々に意思疎通=会話ができるようになる。
さらには戦いの理由を語りはじめる。





「我々ヲ敵視スルナ・・・受ケ入レルノダ」
「なんだと・・・?」

交渉が難航する中、 さらに現れた最強の敵、
ジャック・ザ・リパーが容赦なく仲間達を駆逐してゆく。

追い詰められる戦士ガイストは、
今までバラバラだった仲間達に「ある共通の記憶」があり、
さらには完全に一致している目的に気づく。

それは
「最後の一人になろうとも ニコを守る」
鉄則であった。

「そうか・・・俺たちは・・・」


互いの特殊な能力を発揮しながら戦い続ける彼らの秘密とは?

「彼らはどこから来たのか?
 彼らは何者なのか?
 そして彼らはどこへ行くのか?」

ついに、
収容所という閉ざされた世界の、
あまりに悲しい謎が解き明かされる…